国家試験にチャレンジ！

あまり知られていませんが、

日本でヨガの国家試験を

受験出来るのです。

平成最後の夏。

還暦を迎えたこともあり

私は目標に向かって

挑戦することを決めました。

【タイミングはチャンス！】

それは5月下旬のことでした。

「あと、2名の余裕があります。」

このメールにハッと目が止まりました。

それは、

インド中央政府認定

ヨーガ指導者国家試験（レベルⅡ）

（現在受験可能な最高レベルの資格）

の申し込みを促すメールでした。

ヨガ歴も浅く未熟な私。

受験はまだ早いかな？

でも今回は、

何故か気になる…

「これは、受験するチャンスかも？」

「とにかくやってみよう。」

受験するなら

1年でも早い方がいいと

直感で決めました。

その頃の私は、

他のセミナーにも参加していて

課題も満載でした。

「じゃあ、いつやるの？」

「今でしょう！」

悩む前に決めていました。

「何とかなるだろう。」

要は自分がどうしたいか？

自分で答えを出すだけです。

良い意味で、チャレンジ精神旺盛。

ある意味、無謀…（計画性が無い）

【現実は甘くなかった。】

受験の2ヶ月前になってようやく

分厚い教科書が3冊

私の手元に届きました。

その後、資料、過去問、

動画もアップされました。

あまりの範囲の広さと、

初めて見るカタカナ表記の

サンスクリット語に愕然としました。

「これは、大変なことになったぞ！」

ようやく気づきました(-_-;)

現実を知れば知るほど

心が折れそうになる。

覚えたハズの知識が頭に残らない。

恐ろしい記憶力の低下を思い知る。

覚えた直後に忘れている現実。

「私は認知症か？」

と本気で疑うほどでした。

【ラストスパート】

なんだかんだで

本気で集中したのは

受験の2週間前でした。

楽しみにしていた

風呂上りのビールをやめる。

毎朝3時半に起きる。

瞑想の後に、受験勉強。

やがて、

教科書は付箋だらけに。

まとめたノートはビッシリ4冊。

繰り返し過去問を暗記する。

やがて、無理と思っていた

ポーズとサンスクリット語が

少しづつ繋がるようになってきた。

難しいポーズは効果と禁忌だけをを覚える。

太陽礼拝のマントラを、

朝に夕に車中でも、

ヘビーローテーション。

【ひと夏の経験】

前日、先輩と新幹線で東京へ。

8月13日、受験当日を迎える。

試験会場は独特の

雰囲気に包まれれていた。

試験問題も

カンニング出来ないよう

4種類用意されていた。

なかなか厳しいぞ！

私は緊張感からか

名前のスペルを間違った。

鉛筆の下書きでセーフ（汗）

落ち着いて、

深く息を吐く。

あれだけ頑張った過去問が

ほとんど出題されて無い(*_*)

わかる問題から書くようにした。

午後の実技は順番が来るまで

かなり時間があった。

そして、最後の最後に私の番がきた。

インドから2人の試験官と通訳1名。

とにかく眼力がスゴイ(*_*)

想定外の難しいポーズを求められが、

気合でやってのけた。

いじわるな質問にも、

指導者として冷静に答える努力をした。

わからない問題は

持てる知識と想像力で答える。

終始、余裕の笑顔も忘れずに！

そしてようやく

朝8時の開始から17時半に終了。

会場の外に出ると

正面にある公園の緑が

目に入りほっとした。

そしてようやく

終わったのだという

実感が沸いてきた。

【解放感というご褒美】

終わった！

終わった！

これでビールが飲めるぞ！

解放感に浸る幸せ。。。

切り替えが早い私（笑）

ホテルへ戻ると、

1階の居酒屋へまっしぐら。

「とりあえず、ビールを！」

この一杯が最高に美味かった…♪

湧きあがる思いは

協力してくれた家族に感謝。

お世話になったS先輩に感謝。

なんて幸せな気持ちだろう。

のど元を過ぎてみれば

これまでのことは

過去

人生経験として必要だったと思えます。

【還暦の思い出】

人生で起こるすべての出来事は、

最高のタイミングでやって来る。

誰の言葉か忘れましたが、

とても心に響きます。

もしかしたら、今回の試練は

還暦になった私へのプレゼント？

天に仕組まれたのかもしれませんね。

すべての出来事に

失敗や成功は無く、

そこから何を学んだかが大切。

でも、そうは言っても、

やはり結果が気になりますが。

あとは、

人事を尽くして

天命を待つのみです！