更年期とヨーガ
- 09
- 9月
「オープンセサミ」のお客様は、40代から60代の女性が多く、ちょうど更年期と重なります。
「なんとなく調子悪い」から「かなり辛い」まで、不定愁訴などの症状が出やすい年齢です。
更年期は、女性ホルモンの急激な減少から、自律神経に影響を及ぼす可能性が高いので、精神状態も不安定になりがちです。
女性を取り巻く家庭や社会環境にも変化や多忙を極め、自分の時間が取れない方も多いでしょう。
そのような心身の緊張状態(交感神経優位)が続くと、疲労やストレスが蓄積していてもなかなか気づくことが出来ません。
大切な身体からのサインを見逃し、重症化する場合もありますから要注意です。
では、私が経験した更年期の体験談を…^_^;
一般的な更年期より早い時期に身体の変調を感じ始める。
30代後半から40代前半には、不眠や片頭痛に悩まされていた。
市販の睡眠薬を常用し、鎮痛薬も手放せない状態になる。
とりあえず症状を抑えながら、見かけは元気そうに振舞い、頑張って仕事をこなす毎日。
当時の生活を振り返ると、体力と気力のいるハードな仕事をしており、残業も多い不規則な生活をしてた。
家庭では3人の息子の母であり、部活の送迎、進路の問題、家庭内でも悩みは尽きなかった。
そんな頃、頼りにしていた実母のが認知症を発症。(まだ60代だったのに)
父のサポートで母の介護を手伝うようになると、さらにストレスが増していった。
イライラ気分を紛らわすため、飲酒と過食でストレスを発散した結果、体重は10kg増加。
「これはヤバい!」と仕事帰りにスポーツジ通いにも励み、仕事に加えて身体を酷使し続ける。
肉体的疲労と神経が高ぶり、お酒を飲んでもリラックス出来なくなる。
睡眠導入剤では効かなくなり、病院で睡眠薬を強力なものに変えてもらい、毎晩飲酒後に服用していた。(かなり危ないことを!)
45歳前後には、不眠や頭痛に加えて、突発性難聴、めまい、重度の便秘症、気分障害(躁鬱状態)などの不調に苦しむ。
藁をもつかむ思いで、耳鼻科、内科、婦人科、精神科、針治療、漢方薬、健康食品、整体、ホメオパシー、祈祷…さまざまな治療法を試す日々。
そのうち食欲もなくなり、笑えなくなり、朝起き上がることすらできなくなり、ついにダウン!
47~48歳、鬱状態になり、約半年の休職を余儀なくされる。(ドン底の日々を経験)
その間、両腕の50肩を発症し、自分で服の脱ぎ着が出来なくなる。
投薬治療と長期休養の末、完治とは言えない状態で仕事に復帰。(みんなに迷惑をかけてはいけないと強く感じていた)
しかし復帰後まもなく、実家の父が病気で入院。
仕事と介護を両立する自信はなく、やむなく退職。
時間に余裕が出来たが、頭の中はいつも休まることは無かった。
毎日、朝が来るのが怖かった。
自分はいったいこれからどうなっていくのか、「先の見えない不安」で押しつぶされそうになっていた…
それから半年後に転機が訪れます。
思いがけなく、ヨーガ療法講座を受講するという流れに乗ることにしました。
それからのヨーガの学びは、後の私の人生を大きく変えることになります。
自分の知るヨガのイメージとはかなり違っていて、ポーズやストレッチはまったく重視しません。
自分を客観視する練習は、目からウロコの学びの連続でした。
今まで、自分に意識を向ける習慣が無く、呼吸を意識したこともありませんでした。
気づくと私の呼吸は、とても速くて、不規則で、緊張すると止めていたりしていたのです。
ヨーガの体操や、呼吸を意識してゆっくり吐く呼吸法は、凝り固まっていた身体の緊張を緩ませる方法を教えてくれました。
身体の緊張を感じることすら出来なかった自分に気づかされ、「身体と心の繋がり」を少しずつ理解していきました。
静かに座って内観する瞑想法は、自分の記憶から心の習慣に気づく特効薬になっていました。
私が経験してきたすべての不調は、まさに交感神経優位(心の緊張が続いたこと)が原因だったのです。
「健康のため」と思ってしていた、行き過ぎた運動も。
ゆっくり休むことなく予定を詰め込んでいた日々も。
頑張り過ぎる生き方や考え方がストレスを増大させ、症状を悪化させる原因になっていたのです。
辛い体験でしたが、今はその貴重な体験に感謝をしています。
更年期障害を体験した私だからこそ、親身になってお伝えすることことが出来るのではないかと思うからです。
しかし、人生とはわからないものですね。
あの不健康だった私が、現在こうして指導する側になっているのですから。。。
更年期は字のごとく、更なる生き方に目覚める人生の転換期でもあります。
ヨーガで心と身体が整ってくると、生活習慣が変わり、行動が変わり、人生が変わります。
皆さまにも是非、これからの人生をより健やかに、自分らしく生きていくサポートをさせていただきたいと思います。
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